現代文と英語の共通した解き方

英語と国語の学習相乗効果と語彙の重要性について

私大文系の受験においては、英国社の組合せが圧倒的に多く、暗記科目の社会を除いた

英語国語の効果的な学習方法については、皆さんも常日頃から気になり意識していることだと思います。藤井セミナーでは、「英語の長文の読解問題の復習に徹底的に取り組むことにより、国語の現代文の成績も向上する」というお話をしていますが、今日は「英語の問題と国語の問題の共通した解き方」を例に挙げながら、このお話しを再度お伝えしたいと思います。

以下の国語の問題文と選択肢をご覧ください。(センター対策問題より)

問2  傍線部A「先進国の社会体制を維持する重要な装置となってきている」とあるが、それはどういうことか。その説明として、最も適当なものを①~⑤のうちから1つ選べ。

現代の科学は、伝統的な自然哲学の一環としての知的な楽しみという性格を失い、先進国としての威信を保ち対外的に国力を顕示する手段となることで、国家の莫大な経済的投資を要求する主要な分野へと変化しているということ。

現代の科学は、自然の仕組みを解明して宇宙を説明するという本来の目的から離れて、人々の暮らしを自然災害や疾病から守り、生活に必要な製品を生み出すことで、国家に奉仕し続ける任務を担うものへと変化しているということ。

現代の科学は、「科学者」という職業的専門家による小規模な知的生産ではなくなり、為政者の厳重な管理下に置かれる国家的な事業へと拡大することで、先進国間の競争の時代を継続させる戦略の柱へと変化しているということ。

現代の科学は、「もっと科学を」というスローガンが説得力を持っていた頃の地位を離れ、世界大戦の勝敗を決する戦力を生み出す技術となったことで、経済大国が国力を向上させるために重視する存在へと変化しているということ。

現代の科学は、人間の知的活動という側面を薄れさせ、自然に介入してそれを操作する技術により実利的成果をもたらすことで、国家間の競争の中で、先進国の体系的な仕組みを持続的に支える不可欠な要素へと変化しているということ





【解法のポイント】

1)問題文にある「その説明として最も適当なもの」は、「その説明を言い換えているもの」を選べばよい。→つまり傍線部の表現を、別の語彙を使いどの様な言い換えが可能か?

2)選択肢の最初と最後に注目(傍線太字部分)し、正解となりそうな選択肢を

5択→2択(少なくとも3択)に絞り込む。上記では、文の最後の部分に「国家」という表現を用いている選択肢は、①と②、「先進国」は③と⑤、「経済大国」は④。傍線部と照合し「先進国」という表現を含む、選択肢③⑤に絞り込むことが可能。

⇒上記を踏まえ、傍線部「社会体制」=選択肢「体系的な仕組み」、「維持する」=「持続的に支える」の言い換え表現が理解できれば、⑤の正解が導き出せますね!!!

つづいて、英語の事例をみましょう

以下の英語の問題文と選択肢をご覧ください。(青山学院理工学部2010年度過去問)

問題文:What does the expression “connect the dots” mean?

選択肢:

(1) To draw a conclusion from separate facts.

(2) To jump to a hasty conclusion.

(3) To avoid an incomplete conclusion.

(4) To come to the wrong conclusion.

 

【解法のポイント】

1)問題文にある「connect the dotsが意味するものは?」とは、やはり、「その表現を言い換えているもの」を選べばよい。→「点をつなぐ」は、別の語彙でどの様な言い換えが可能か?

2)選択肢の意味を見て、意味の種類が違うものはどれかを考え、正解となりそうな選択肢を4択→3択または2択に絞り込む。上記では、(3)のavoidのみが「避ける」というネガティブな意味を持つので、(3)とそれ以外(1)(2)(4)に絞りこむことが可能。

 

⇒上記を踏まえ、connect the dotsのdot(点)=separate(ばらばら)の、connect(結ぶ)=draw(線を引く、導き出す)と言い換え表現が理解できれば、(1)の正解が導き出せますね!

 

では、ここまでのお話しをまとめていきましょう!

一番のポイントは、国語でも英語でも選択肢だけを見て判断できるような「表現の言い換え」問題が確実に出題されており、その際には、語彙力をフルに活用して選択肢を絞り込むことで正解が導き出せるということです!!つまり、英語の解法を知れば、それが自然に英語にもいきてくる!!!のです。

 

ここでもう1点考えて欲しいことがあります。

英語でも日本語でも問題文の表現を言い換えるためには、何の力が必要でしょうか?

読解力??文法力??語彙力???

今までのお話しの流れで何度も出てきた力といえば、そう、「語彙力」ですよね!!

日々お伝えしている、英語における「単熟語」、国語でいう「語彙力」は、問題を解いていく上で、最も基本的でありかつ重要なスキルです。(→これでやるべきことWHATははっきりしましたね!!!)

 

 

 

 

では、どのように取り組めよいのか???英語の単熟語学習を例にHOWを考えて

みましょう!

☆派生語のルールに注目する(接頭辞、接尾辞に注目)

動詞→名詞になる場合-tionとなるもの

imagine→imagination / suggest→suggestion

文頭にunをつけて否定の意味となるもの

able→unable / happy→unhappy

☆反対語はセットで覚える

high-law / cheap-expansive / early-late

☆類義語はまとめて覚える

basic=essential=fundamental / develop=grow=change=create

ネットでも活用できる英英辞典LDOCEなどで試しに意味を調べると、「英語で英語の意味を説明されている」ので、類義語のイメージを掴むことが可能です!

 

昨今英語教育において「使える英語、コミュニカティブな英語」が重要視されるようになった結果、GMARCH早慶上智においても、長文や会話表現などの「意味の言い換え」を考えさせる問題が顕著に増加しています。昔は英語の問題といえば、国立大の二次試験のように、難解な英語を読んで和訳をするという問題が多かったのですが、グローバル化が進み必要とされる英語力が変わってきたことで、英語の出題傾向も大きく変わり、時事問題など身近な話題を使いよりコミュニカティブな英語力を測定する問題が増えているので、その点を踏まえ語彙力の強化対策が必要です。

 

先日もお伝えしましたが、「目的を達成する手順」を語彙学習にあてはめてみましょう!

問題意識=どうすれば英語と国語の勉強を効果的にすすめていけるか」

Whatは「英語も国語も効果的に語彙力を高める」

Howは「派生語のルールに注目する・反対語はセットで覚える・類義語はまとめて覚える」

 

夏までで基本的な学習については体得してきたと思うので、これからは、常に問題意識を持ち、「what,how」と向きあうこと、そして英語と国語の学習の関連性を理解しながら、自信を持って効果的に受験勉強をすすめていきましょう!!!

著者プロフィール

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永戸 紀行
永戸紀行
藤井セミナー
自由が丘教室教室長
世界史責任者
関西学院大学法学部政治学科出身
オール偏差値40以下からの大学受験に挑戦し、徹底した戦略分析と効率主義で世界史偏差値78と英語70国語68まで伸ばす。
受験生へのアドバイス
最後まで諦めずに自分の弱点を分析し、志望校への最短ルートを把握して効率よく頑張れば逆転合格への道は開けます。

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