専門職を目指す高校生は資格取得を視野に入れた大学選びを

専門職を目指す高校生は資格取得を視野に入れた大学選びを

大学生が就職を考える上で、「手に職を」が一つのキーワードになります。弁護士や公認会計士など専門性の高い職業は、不景気の最中でも安定した求人が見込まれるからです。

しかし、これらの専門職に就くには難関の資格試験に合格する必要があります。将来専門職に就きたい高校生は、大学在学中の早期合格を目指して、資格取得サポートの充実した大学に進学するという方法もあります。

大学在学中の早期合格を目指すメリット

難関資格に早期合格するという明確な目標を立てることは、大学生活にメリハリを与えてくれます。将来の夢に一歩ずつ着実に近づいているという自信が、大学生活に華を添えてくれるのです。

また、薬剤師のように試験合格が就職に直結する一部の例を除いて、多くの場合は試験合格を引っ提げて就職活動を行います。万が一就職活動中に仕事内容のミスマッチがあって方向転換する場合も、在学中の難関試験合格は高く評価され、就職先の選択肢を増やしてくれるでしょう。早期合格に向けた努力が就職活動の中で役に立つのは間違いありません。

一例を挙げれば、難関資格の一つである司法試験予備試験(法科大学院に進学する時間的・経済的な負担をせず法律家を目指せるルート。合格すると法科大学院課程修了者と同等の学識および応用能力、法律に関する実務の基礎的素養があると判定され、司法試験の受験資格を得ることができる)の合格者に占める現役学生の割合は約7割(平成27年試験結果)でした。しかもその現役学生の半数以上が大学生の合格者なので、彼らは法科大学院に通う2年間を短縮して司法試験を受験できるのです。また、予備試験の出題範囲は司法試験よりも広くて問題も難しいため、予備試験合格者の司法試験合格率は9割を超えています(平成24年試験結果より)。

大学在学中に予備試験に合格後、司法試験にも合格した学生は就職活動でも優遇されているようです。司法試験に合格すると法曹(裁判官・検察官・弁護士)になれますが、司法試験に優秀な成績で合格した学生は裁判官か検察官に任官される傾向にあります。法務省が公表している近年の検察任官状況によれば、予備試験経由者(法科大学院ではなく予備試験に合格して司法試験に合格した人)の任官数は徐々に増えています。また、内閣官房調べによると、民間の法律事務所に弁護士として就職する場合も、予備試験経由者を採用時に区別している大手法律事務所もあります。

司法試験は顕著な例ですが、難関資格に早期合格することで就職先から高い評価を受け、選択肢が大きく広がることが分かると思います。就職活動は自分をアピールする絶好の機会です。難関資格の合格はアピールする素材として最適なのです。では、難関資格に早期合格するために大学選びでは何に注目すればよいのでしょうか。

資格取得サポートの手厚い大学を選ぼう

資格試験合格を目指す高校生は、大学受験の志望校を検討するときに合格実績を必ず確認しましょう。合格率・合格者数ランキングの上位常連校は伝統的に学生の資格取得サポートに力を入れており、正規のカリキュラム以外に学外講座を割安な価格で提供する大学も多いのです。

例えば、中央大学(東京都八王子市)の法職多摩研究所・多摩学生研究棟「炎の塔」は法曹の登竜門です。法科大学院上位校や司法試験の合格を目指す学生が日夜勉強に励んでいます。日曜・祝日も夜遅くまで開放している自習室のほか、卒業生の弁護士から直接受験指導を受けられる恵まれた学習環境が提供されています。同校の法科大学院は、至近10年間(2006~2016年)にわたって、合格者数の上位5校にランクインしています。

司法試験をはじめとする難関試験の多くは、合格までに長期間の試験勉強が必要とされます。サポート体制の整った大学には志を同じくする仲間が集い、お互い切磋琢磨し合うことで勉強のモチベーションを維持できるというわけです。

学生有志のサークル活動でお得に資格取得を目指そう

注目すべきは大学側のサポート制度だけではありません。難関資格合格を目指した、学生有志によるサークル活動も見逃せません。

例えば、現役東大生による「東大資格サークルKSG」は、公認会計士試験に最短で合格することを目指した学生サークルです。月に一度の勉強会や先輩との交流を通じて短期合格のための効果的なノウハウを共有しています。

難関試験合格のためには、大学のほかに受験予備校に通うダブルスクールが必須と思われがちですが、こうしたサークル活動に参加すれば、多額の費用をかけることなく合格することも可能なのです。また、サークル活動の醍醐味である定期的なレクリエーションによって試験勉強の息抜きもでき一石二鳥というわけです。

充実した大学生活を送るために、そして卒業後希望する仕事に就くために、資格試験に向けた勉強は避けて通れません。早期合格をサポートしてくれる最高の環境を備えた大学選びのために、事前の志望校リサーチをしっかり行って悔いの残らない大学受験にしましょう。

 

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