ランキング?評判?予備校は結局何で選ぶべきなのか

ランキング?評判?予備校は結局何で選ぶべきなのか

予備校選びに頭を悩ませる受験生やその親は、毎年多くいます。しかし、予備校というのは長い人生の中でほんの限られた期間しか利用しないものであり、なかなか判断材料が得にくいものです。そこで今回は、そもそも予備校とはどのような種類があるのか、そして受験生は予備校をどのように選ぶべきかについて、紹介します。

そもそも予備校とは?受講形式や種類について

予備校とは、受験や塾に関する多数の著書を持つ学習アドバイザー西村創さんの定義によれば「試験に備えるための学校」であり、厳密にいえば塾とは異なります。浪人生が受験勉強のために通う場所であり、現役高校生でも受験対策のために通うものであればそれは予備校といえるでしょう。

日本には大小さまざまな予備校があり、受験生の特性や現在のレベル、目指すゴールによって適する形式を選ぶことができるようになっています。形式によって区分すると「一斉授業式」「個別指導式」「サテライト式」「通信教材式」の4つに分けられます。

その4つの区分について、講師の質・施設・教材・サポート制度・費用などさまざまな観点から比較がしてみましょう

予備校の種類別、こんなメリットデメリット

「一斉授業式」「個別指導式」「サテライト式」「通信教材式」の4タイプについて、特色とメリットデメリットを並べてみます。

  • 一斉授業式

時には100人を超える教室に集まり、講師の授業を受けるのが「一斉授業式」です。有名予備校ほど、自らの著書や番組をもつほどの有名講師を置いており、彼らの講義を受けることができます。経験者からは「そんな有名講師との関わりが楽しい」「チューター制度を置いているところもあり個別サポートもある」「自習室など施設が充実」「クラス制度など仲間が生まれやすく浪人時期には刺激しあえる」などのメリットが聞かれます。

一方、大勢相手であるため授業についていけなくなったりモチベーションが下がったりしても自分で対処しなければならない、夏期講習など追加講習が実質義務化されており予想以上に費用がかさむ、などのデメリットも挙がります。

  • 個別授業式

集団授業を併用している場合や、講師1人に対して生徒が複数人である場合も多いですが、一斉授業式に比べてより一人一人に合わせた指導ができるようになっているのが特徴です。なかには勉強スケジュールを管理してくれたり、単語帳すら配布されたりと、至れり尽くせりのサポート体制が敷かれています。

一方で、個別であるため他方式に比べて基本費用が高めに設定されていたり、講師の質にムラがあり指導の質がそれに大きく依存したりするなどの懸念点もあるようです。

  • サテライト式

都心部に校舎があり、一斉授業式でも指導が行われていますが、主に地方に設けられたサテライト校を利用する方式です。有名講師の授業を録画し、それを全国のサテライト校に配信しています。

サテライト校では自分に必要な講義を、必要なタイミングで受講し、最後には確認テストも受けることができます。最大のメリットは、地方にいながら都心部の有名講師の授業を受講することができることです。一部の難関大学志望者は、都心の校舎で実際に講師の授業を受けられる機会もあるようです。

一方で、「個々が自分のタイミングで学習を進めるため仲間意識を作りにくい」「他の学生と志望校などのレベルが合わない」「相談相手が主に大学生のチューターに限られるため不足を感じることがある」という面もあります。

  • 通信教材式

在宅で取り組むので厳密には予備校とはいえませんが、受験対策の選択肢であるという観点から並列して紹介します。

月に1度程度教材が届き、期日までに答案を提出すると丁寧な添削を受けることができます。自宅で学習ができるので時間を有効活用できること、校舎に通う形式と比較して費用が抑えられること、また他の場面では受けられないような詳しい添削を受けられることなど魅力は多くあります。

一方で、受験に関する情報源が教材に付属してくる雑誌などに限られるといった面もあります。特に浪人期はともに受験を乗り越える仲間づくりも重要になるため、通信教材は予備校と併用するものと捉えるのが得策かもしれません。

結局予備校選びは何を基準にするべきか

このように、予備校にはさまざまな方式があることがお分かりいただけたかと思います。全国展開していない予備校も含めれば、星の数ほど予備校は存在し、それぞれカテゴリーの中でも各々が特色をもっているはずです。では、この群雄割拠の予備校業界の中で、自分に適した予備校・合格するための予備校はどのように選ぶべきなのでしょうか。

結局、受験をするのは自分自身であり、予備校は受験勉強を補完するための施設にすぎません。ですから、自分の苦手な部分を補ってくれるような形式を選ぶというのがまずは一番大切です。例えばペースの管理や勉強方法の相談など丁寧に目をかけてもらった方が頑張れる、という人は個別指導式を一度見てみるべきです。他の人が頑張っている姿を見たり成績を比較されたりすると危機感をもって頑張れるという人は、なるべくライバルの多い、特にレベルの高いライバルの多い都心部の一斉授業式に足を運ぶと、良い刺激が得られるかもしれません。

有名な予備校に通ってはみたものの、遠い校舎に通うだけで一苦労、自分に必要のない講義まで取ってしまい、時間を無駄にしてしまったという受験生もいます。一方で、学校の教材を元に勉強を進めながら、自分の苦手な分野のみ近隣の予備校で補って力を伸ばしている受験生もいます。ランキングなどに惑わされず、自分には何が足りなくて、それを補ってくれる形式はどこなのか、に注目して検討を進めてみましょう。

参考:

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