関係代名詞の非制限用法(継続用法)

目次

1.  関係代名詞の非制限用法と普通の関係代名詞との違い
2. 関係代名詞非制限用法のポイント
3. 関係代名詞の非制限用法の種類
4. 関係代名詞の非制限用法しか使えないパターン
5. まとめ

1.  関係代名詞の非制限用法と普通の関係代名詞との違い

中学3年生の時に学習する一般的な関係代名詞は実は限定用法と言います。

例えば、This is the book which I read yesterday. (これは私が昨日読んだ本です。)

この文章は典型的な関係代名詞の目的格の文ですね。

whichが関係代名詞と呼ばれる部分ですが、先行詞が物ならwhich、人ならwhomが関係代名詞の目的格でしたね。

今回は先行詞がthe bookなのでwhichが使われています。そして、I read yesterday.(私が昨日読んだ)がthe book(どんな本、なんの本)を限定する働きをしています。

これが本来の関係代名詞の使い方です。

では、一方で関係代名詞の非制限用法とはどんな形か見ていきましょう。

例えば、John said he could swim, which was a lie.(ジョンは泳げると言ったがそれは嘘だった。)

パッと見ると、関係代名詞の主格に見えますが、これが、関係代名詞の非制限用法の典型的なパターンになります。

つまり、通常の関係代名詞(限定用法)だと手前の名詞が先行詞となりますが、この文では手前は動詞(swim)がきているので修飾できません。

強引に関係代名詞の限定用法で和訳をすると、「嘘だった泳ぐ…」となり、全然和訳ができませんよね。

じゃあ、遡って名詞を探すとheとJohnしか名詞がありません。先行詞が人なら関係代名詞の主格はwhoを使用しますよね?

なので、この文では先行詞がJohn said he could swim,(ジョンが泳げると言った)という部分になります。

このように、関係代名詞の非制限用法は先行詞が手前の名詞一語に限定されるのではなく、文全体や一部を指す場合もあるのです。

大学入試の英語長文では、「 which が指すものは?」という長文の中での文法問題が出る事もあります。

2. 関係代名詞非制限用法のポイント

 ①,(カンマ)で接続詞(andやbutやbecauseなど)を補ってから前から訳す。
② 先行詞は手前の文全体や一部の時もある

この2つが最大の特徴です。

先ほどの文のJohn said he could swim, which was a lie.(ジョンは泳げると言ったがそれは嘘だった。)

の和訳例を見てください。

John said he could swim(ジョンは泳げると言った)の後ろに,「が」という和訳を入れています。

これは、ポイントにあった「,(カンマ)で接続詞を補う」に当たり、ここでは接続詞の(but)を補っているのです。

そして、この文の「先行詞は手前の文全体」となっています。つまり、「ジョンは泳げると言った」が先行しなので、その分部を「それ」とまとめて前から訳しています。これで綺麗に訳せます。

もう少し例文を見てみましょう。

例1:「and」 を補って和訳をするパターン。(続いて起こる行動を表す)

She received a long letter / from Steve ,  which  she read / again and again.

彼女はスティーブから長い手紙を受け取った。そして (その手紙を)彼女は繰り返し読んだ。

この例1の文の先行詞は「a long letter 手紙」です。

 例2:「because」を補って和訳をするパターン。(理由を表す)

The children liked this book ,  which  was  beautifully  illustrated.

子供たちはその本が好きだった。それには綺麗な挿絵があったからだ。

この文の先行詞は「this book」です。
 

3. 関係代名詞の非制限用法の種類

関係代名詞の非制限用法の種類は,who と,whom と,whichの3種類しかありません。

,thatで非制限用法は作れないという事を覚えておきましょう。
 

4. 関係代名詞の非制限用法しか使えないパターン

以下の4つのパターンで間違いがあります。どれが間違っている文章でしょうか?

①I met John, who works at bank.
②I met John who works at bank.
③We like the teacher, who is friendly.
④We like the teacher who is friendly.

正解は②

Johnなど固有名詞は実は普通の関係代名詞(限定用法)では使用できないのです。固有名詞が出てきたら必ず、非制限用法を使って前から訳していきましょう。
 

5.  まとめ

関係代名詞の非制限用法は、「接続詞を補って前から訳す」方法で和訳をします。これによっていちいちさかのぼって訳す必要がないので、使い方に慣れれば普通の関係代名詞(限定用法)よりも素早く意味を取ることができます。

また、あくまでも関係代名詞なので、関係代名詞中は主語が無かったり、目的語が無かったりと不完全文になっているのでちゃんと構造を確認しましょう。

著者プロフィール

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永戸 紀行
永戸紀行
藤井セミナー
自由が丘教室教室長
世界史責任者
関西学院大学法学部政治学科出身
オール偏差値40以下からの大学受験に挑戦し、徹底した戦略分析と効率主義で世界史偏差値78と英語70国語68まで伸ばす。
受験生へのアドバイス
最後まで諦めずに自分の弱点を分析し、志望校への最短ルートを把握して効率よく頑張れば逆転合格への道は開けます。

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